晴海客船ターミナル (東京ソムリエ建築)

東京港開港50周年を記念して建てられた客船ターミナル。

平日は17時、土日祝日は20時まで開館しているが、訪れる人は少なく、閑散としている。照明は付いているが館内はかなり暗く、廃墟とまでは言えないものの、独特の侘しさが感じられる。

出入国審査スペースは、なぜか微かに蜂蜜のような香りがした。

 

以下、Wikipediaより引用。

1991年5月に供用開始した。内外の客船が入港する海の玄関口として多くの大型船が入港しているほか、南極観測船しらせも寄港する。客船の往来が少ない為、普段は閑散としている。ターミナル内にある晴海ターミナルホールは企業研修や学会などに使用されているほか、コスプレや同人誌即売会のイベントで使われることも多い。なお、1階には年中無休の駐車場があるほか、都営バスのターミナルともなっており、東京駅などの複数の路線が発着する。また「特捜エクシードラフト」以降の東映特撮ヒーロー物のロケ地として多用されている。ターミナルや晴海ふ頭公園の展望台からの夜景を目当てにカップルが集まるデートスポットでもある。建築設計は竹山実。ターミナル前は道路を挟んで空き地になっているが、この近くをゆりかもめが通る予定となっているほか、2020年東京オリンピックでは選手村の整備が行われる計画となっている。なお、2016年東京オリンピック構想では当地に東京オリンピックスタジアムの建設が予定されていたが、2020年の東京オリンピックでは計画が変更となり、国立霞ヶ丘陸上競技場を建て替えて2019年3月に完成予定の新国立競技場がオリンピック・スタジアムとなる予定である。

 

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理由などないのではないか

すごく粗雑な考えではあるのだが、人の行動に、理由などないのではないか。

 

選択であったり、決定であったり、そういったことには必ずそれに先立つ理由があると、そう思われているが、実のところ、理由なんてないのではないか。

 

ぼくは、これまで様々な選択をしてきたけれど、そのとき何を考え、何を思っていたのか、今となっては思い出すことができない。あるのは、「今思い返せば」こんな理由があったのではないか、という程度の、いわば推理のような後付けの類推にすぎない。

 

理由とは、歴史の一つの解釈であり、あるいは外向けの説明に過ぎないのではないか。

 

だとするならば、せめて、自分の感情くらいは、「理由」なんて探さなくてもいいのではないか。自分を納得させるためだけに言葉を探すのを、やめてもいいのではないか。

 

 

5月のこと

 

5月の初めに鎌倉に行った。サークルの友人達との日帰り旅行で、ぼくは車を運転した。その日はゴールデンウィークの初日で、東海方面へ向かう高速道路はとても混んでいた。渋滞に巻き込まれた車の中で、ぼくらはしりとりをして時間を潰した。

鎌倉に着いたぼくらは、インターネットのまとめサイトで見つけた店で昼ごはんを食べることにした。同じようにしてこの店を見つけたであろう、たくさんの観光客の中で、ぼくらは順番が来るのを待った。待ち時間の途中、ぼくと友人は使えるトイレを探しに町へ出た。昼過ぎの鎌倉は観光客でごった返していて、近くのコンビニにはトイレ待ちの列ができていた。ぼくと友人は、生涯学習センターという名前のくすんだ建物に入って、そこでトイレを借りた。少し寒くて静かなロビーでは、お年寄りたちが囲碁や将棋をしたりしていた。彼らが過ごすその時間は、楽しいとか楽しくないとかそういう言葉で測る類のものではないように思えた。そこにはただ、囲碁や将棋をしているという事実だけがあった。彼らはただ囲碁や将棋をしているのだった。建物を出たぼくは、楽しそうだった、と友人に言った。そうだね、と言ってその友人は少し笑った。

 昼ごはんを食べたあと、鶴岡八幡宮高徳院の大仏を見て、それから江ノ島を望む海岸へと向かった。夕日が見えるはずの時間だったけれど、あいにく空は薄い雲に覆われていた。波打ち際の黒い土のような砂の上を、ぼくらはゆっくりと歩いた。砂浜にはそこを訪れた人たちの落書きがまばらに残されていて、それは大きなハートマークの中に書かれた恋人達の名前であったり、友情の証であったりした。けれど、黒い土の中に書かれたそれらは、それらが表そうとしているものから生まれたものではないように思えた。

夜になり、鎌倉に一つしかないという温泉に入ってから、大船のやよい軒で夜ご飯を食べて、それから東京へ帰った。帰路の途中、高速道路の乗り換えを間違えて、湾岸線に出た。車のまばらな湾岸線を走りながら、ぼくは遠くに望むビル群の夜景を見ていた。

 

次の日も友人との約束があった。六本木のジャズバーに行くという少し背伸びしたイベントを、前々から企んでいたのだ。けれど、夕方ごろに友人から連絡が来て、結局その約束はなかったことになった。その夜は、バイトに行った。

 

それから 1日をあけて、引退したサークルの新歓合宿に参加して、それで、ゴールデンウィークは終わった。